厚労省のまとめでは、13日までに入院した2100人のうち14歳以下の小児が8割。5~9歳が多く、全体の4割。国内の死者は27人(16日現在)。このうち16歳以下が3割近くを占める。10月に亡くなった7人のうち5人が16歳以下の子どもだ。
小児の死亡者のうち5人はインフル脳症だった。従来の季節性インフルでは、脳症は3歳以下の乳幼児に多い。しかし、新型では、16歳が脳症で亡くなるなど、高い年齢でも起こっている。
重い肺炎など呼吸障害を起こす子が多いのも季節性と違う点だ。都立府中病院小児科の寺川敏郎医長は「季節性インフルでは、よほど呼吸が苦しそうでなければ血中の酸素濃度を調べないが、今季は、様子が変だと思ったら調べた方がいい」と指摘する。
気管支ぜんそくにかかった経験のある子が重症化するのも今季の特徴。日本小児科学会によると、呼吸障害を起こした子どもの3割は、気管支ぜんそくの治療を受けた経験があった。
ただ、ぜんそくでも軽症で済む子が大半だ。都保健医療公社荏原病院小児科の松井猛彦部長は「怖がりすぎる必要はないが、ぜんそくの治療を終えて5年以内の子と、治療中の子が感染した場合、注意して観察して下さい」と呼びかける。
心臓が十分に動かなくなる心筋炎は、季節性インフルではほとんど報告されていないが、新型の場合、成人も含め3人が心筋炎で亡くなった。
季節性インフルの場合、重症化して入院するのは1歳未満の乳児が多く、健康な成人の40倍ほどとされる。新型は今のところ1歳未満は入院患者の2%強にとどまる。
小児科学会の感染症担当理事、野々山恵章防衛医大教授は「まだ感染の中心が小中高校生。今後、乳幼児に感染が拡大した場合、さらに重症化する子が増える可能性が高い。都道府県ごとに重症児を診る病院と軽症を診る医療機関の役割分担を決めるなど、準備が必要だ」と話す。
出典:asahi.com

コメントする