緑がだんだん遠くなる
立ち止まる交差点
街路樹が四方に伸びていることに
流れる人々は安心するのだろうか
喫茶店に並べられた観葉植物
気がつけば周囲は緑色にあふれている
それは緑の大切さを私たちが知っているから
かつて緑を失うことで文明は滅びた
でも何か違う
緑色で飾れば飾るほど
緑がだんだん遠くなる日本は、世界でトップの熱帯木材の輸入国 私たちは、地球の滅亡に手を貸している!?
この地球に栄えたかつての文明は、ほとんどが緑を失うことで滅亡していったとされています。現在熱帯林の減少が問題になっているのは、そうした危機意識が働いて、地球上の文明すべてが滅びてしまうことへさまざまな人が警告を発しているからです。ところが、国土の7割もが森林で覆われているわが国では、そうした危機意識は見られません。ましてや距離的に遠い熱帯林のことなど対岸の火事のようです。でも私たちの生活は、熱帯林の恩恵なしには考えられません。
緑は紙や木材のためにあるのではない
リサイクル運動の高まりとともに、私たちが日常使っている紙が木から作られていることは誰もが知っています。でも森林は、生活材以外にも環境浄化に大きな力を発揮しているのです。
★地球温暖化を進めてしまう森林破壊
植物は、光合成によって二酸化炭素を取り込み、酸素を出しています。このことは小学校で習いましたが、熱帯林が地球の大気の中にある二酸化炭素の40%を吸収していることはあまり知られていません。森林破壊は、この機能を大幅に減少させています。それどころか、土の中の落ち葉や動物の死骸の分解が促され、大量の二酸化炭素が放出されてしまいます。
二酸化炭素は、太陽の熟を良く吸収するので、地球温暖化の主要な原因と指摘されています。地球が温かくなることがなぜ問題なのでしょうか。まず、地球の生態系が崩れてしまうおそれがあります。地球の気温は、何千年もかけて微妙に変化してきました。ところがたった数十年の間にほんの1度上昇しただけで、生態系が適応できないのです。温かくなったら、枯れてしまう植物、生きられない魚がいることはご存知だと思います。
そして、さらに、水不足が深刻化するという予測もあります。降水量の減少に加えて水の蒸発量も増加し、水需要の増える夏など、とてもまかないきれないといいます。現在でも水不足が言われたりするのですから。★森林は自然の水循環のキーポイント
森林の持つ物理的な機能のひとつとしてもっとも大きなものは、水分保持です。木々の根は、地中に空気を入れ、雨水が通れるようにしてくれます。そのせいで地表を流れる水の量は減少し、同時に土が流されることも少なくなるわけです。もちろん、根は、土をその場に固定しておく役割も担います。そして、枝や葉が落ち、豪雨のショックから土壌を守ってくれます。
森林は、土にゆっくりと水分を浸透させるだけでなく、森林自身も水分を吸収しています。ですから、森林がしっかりしているところでは、洪水になりにくいし、干ばつにもなりにくいのです。
森林は水質の維持にも役立っています。森林の林床は天然の浄水器なのです。
やがて緑の消える日が来る?!
世界最大の熱帯林アマゾンは、"地球の肺"とも呼ばれ、地球の酸素の3分の1を供給していると言われています。そのアマゾンの熱帯林もあと150年ほどで消滅してしまうと言われています。もっともこの予測は長い方で、数十年と見ている人もいます。
こうしたことは、地球上のいたるところで起こっていますが、私たちにはなかなか実感できません。それは、東南アジアの人々から「外国から輸入しないで、自分たちの木を使えばいい」と言われるように、まだまだ緑の多い国だからです。
それでも、私たちは緑がだんだん少なくなっていると思っています。それだから、部屋に観葉植物を飾り、ベランダで小さな草花を育てているのです。
緑が失くなってしまえば、酸素が供給されなくなるので、生物は生きていくことができません。もちろん現在のわが国で酸素不足が起こっているというようなことはありませんが、そこへのプロセスは確実に進行中です。
前に見たように、緑は酸素や木材や紙を供給するだけでなく、さまざまな機能を持っています。ですから、緑が完全に消失する以前に異常気象が起こり、干ばつと洪水が繰り返され、地球は死の星になります。アスファルト砂漠も本当の砂漠になる日が来るかもしれません。
出典:1994'マナメッセ総集編

現在 日本の国土の約66%が森林で 先進国の中では有数の森林大国です。でも それは木材を海外から輸入しているから維持できているのです。(「2025年までに地球上の約70%の土地が干上がってしまう」と言われているほど砂漠化は進行しています。)
上記にあるように、緑(森林)なしには人も含めて生物は生きていけません。
ですが、空気が水がなくなったらと考えて不安になる人がいたとしても、土がなくなったらと思う人はどれだけいるでしょう?
次回は、危機にさらされている土について書きたいと思います

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